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2021.11.30

おでんの季節

 

我が家の土鍋は、年代ものです。

 

私と私の妹がまだ幼かったころに実家で使っていた、少し小さめな土鍋です。

娘2人が成長して大人4人になった頃には容量が足りず、一回り大きいものに変えられてしまいましたが、私が実家を出て子供を授かったタイミングで、実家の台所で眠っていたものを起こして使い始めました。

 

そして、小学生と幼稚園の子どもがいる我が家の今に丁度良いサイズ。

 

当時の様子と同じです。

長年使い込まれてきた証。シミや焦げ付き、ひびが目立ってはいますが、そこがまた愛おしい。この土鍋でつくると、美味しいものが、さらにさらに美味しくなる気がします。

 

さて、ずいぶんと風が冷たくなってきた小雪の頃。

 

 

だし屋の白だしを使って、土鍋いっぱいのおでんを炊きました。

 

まずは、ひとつひとつの具材を下ごしらえ。

 

 

おでんを炊くとき、毎回綺麗に具材を並べてしまうのはなぜなのか。

いつも満足げに眺めてしまいます。

 

だし屋の白だしをお好みで希釈して、じっくり味を含ませたい大根やこんにゃくから先に火にかけます。

 

この待ち時間はいつも空腹との戦いです。

 

白だしの香りに誘われて、何度か蓋を開けては味見と称してお出汁を味わってしまいました。

しばらく炊いたら練り物を加えて火を通したら完成。

 

しかし、まだまだ食べられない。ここからは、冷ましながら味をしみ込ませるという、再びの我慢時間です。

 

夕飯の時間まではまだ少しありましたので、つまみ食いの誘惑に負けないよう、なるべくおでんと距離を置いて待機していたことは言うまでもありません。

 

 

寒い日に、暖かい部屋で家族と一緒におでんを頂く。最高です。

だし屋の白だしをたっぷり吸い込んだおでんは、体を芯から温めて、心も平らかにしてくれることまちがいなし。

 

 

それぞれ好みの具材について語りながら食べれば、あっという間に土鍋は空っぽになってしまいました。

 

 

旦那さんは餅巾着。息子はこんにゃく。娘ははんぺん。私はちくわぶ。

それぞれ違って、奪い合いにならない。我が家のおでんは平和なおでんです。

 


今回使用した商品はこちら


qillilly さん


 

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